えいがたり 語るしすシネマ

旧新作問わず、好きな映画について語る・・・そしてカタルシス。

シン仮面ライダーは仮面ライダー文脈のターニングポイントになるのか!? 全人類オーグメンテーション計画

なにを隠そう。3/18はわたくしの誕生日だ。
仮面ライダー的に言えば『仮面ライダークウガ』の五代雄介(演:オダギリジョー)も設定上の誕生日は3/18。

そして、3/18は『シン・仮面ライダー』の公開日、いや公開日と言う名の誕生日だ。

ハッピバースデー!!!

おめでとう!本郷猛君!!


仮面ライダー50周年イヤーのメインエベントたる『シン・仮面ライダー』が、遂に来週3/18に公開される。
これをもってライダー50周年イヤーは完結。
厳密な50周年のカウントからは約2年ズレ込んだものの、無事に同作が完成し、こうして公開を待ち遠しく思える日が来たことに感謝。
作品に関わられた全スタッフの皆様の労をねぎらいたい。

今回、『シン仮面ライダー』(以下、『シン』)は仮面ライダーと言う作品・文脈にどのような影響を及ぼすのか、もしくはその限りではないのか。と言う観点から、同作のわずかな考察と、同作公開後にもたらされるかもしれない波及的効果などを予想したい。

予想1 仮面ライダー文化の更なる成長。

『シン』が大ヒットを記録すれば、それこそ続編もあり得るかもしれない。

続編にはシン仕様のコートを着たV3もしくはライダー3号が出てくるのか、それとも『シン仮面ライダーVS真・仮面ライダー』なるリアル・シン仮面ライダー決定戦が行われるのかなど、『シン』が生み出す経済効果の如何によっては様々な可能性を妄想してしまう。


もっとわかりやすい次なる展開として考えてしまうのは
庵野作品ユニバースとも言うべき「SJHU」の全キャラがクロスオーバーする大規模作品の制作・公開。

sjhu.jp

ただ、混ぜるなキケンが示す通り、庵野氏がそのようなご乱心・暴走行為に及ぶとは考えにくい。もし『シン』がメガヒットを記録すれば、同プロジェクトにおいて何かしらの更新が計られる可能性はあり得るかも。(シン・スーパー戦隊制作決定!!とか)

予想2 仮面ライダー文化の衰退

少子高齢化社会の現代であるにもかかわらず、相変わらずライダーベルトの売り上げは凄まじい。

www.sbbit.jp

ライダー文化が成熟し、親子2世代でライダーを楽しむのはもはや普通であり、中には親子3世代に渡り仮面ライダーを応援する世帯も少なくないと思われる。
現在では「S.H.Figuarts」などのハイターゲット層向けトイの売り上げも堅調である様子から、ライダービジネスは安泰と言うイメージがその外観。

しかし、もし、『シン』が思うようにヒットせず、関連商品の売り上げ・関連イベントの収益が伸び悩み、なおかつ『シン』をきっかけとした、”新”仮面ライダーファンの取り込みにも失敗し、仮面ライダー文化の裾野を拡大できなければ、現行の『仮面ライダーギーツ』以降、その命脈が徐々に途切れて行くのではないかと言う危惧を抱く。

これは仮面ライダー45周年作品『仮面ライダーアマゾンズ』制作発表における東映大首領白倉伸一郎氏の発言である。

まずは本作でプロデューサーを務める東映白倉伸一郎さんが登壇すると、開口一番「最近のライダーは面白いですか? 個人的には、ここ数年あまりおもしろいと思っていないんですよ」という衝撃的な発言が飛び出しました。

spice.eplus.jp

現行ライダーを批判しつつも、最終的には『アマゾンズ』2作品と最終章の映画作品まで制作し、ヒットさせたのだから見事と言うほかない。

また、言うまでもなく、白倉氏は平成・令和にかけ仮面ライダー作品をヒットさせ続けた大功労者である。
白倉氏の辣腕・思考に常に注目しつつ、時に怨み、時に唸り、時に平伏し…と、同氏の牽引がなければ、ライダー文化が今日のように成熟する事は絶対にあり得なかったと、声を大にその功績を称えたい。

当然、『シン』のプロデューサーとしても参画されている白倉氏。
その白倉氏に次ぐ仕掛け人・プロデューサーが育たなければ、同氏の代でライダー文化が先細りする事は明らかだ。

仮面ライダーアマゾンズ


仮面ライダーBLACK SUN』


どちらもアニバーサリー作品を冠する、いわゆる大人向けのライダー。

その端緒と言うべき『真仮面ライダー』には、主役とヒロインが愛し合うシーンが存在する。
(全裸で)
そして二人の間に子供ができる。

性的な描写をもって大人向けと短絡する訳ではない。
精神性で大人を表現するならともかく、表層的な大人向けの仮面ライダーは、既に受容も需要も存在する以上その是非を今更問うのではなく、ファンも制作陣も飽きずに楽しめる仮面ライダーが制作され続けていかなければならない。
それこそが、持続可能な変身ヒーロー、仮面ライダー

唐突だが、仮面ライダーがアメコミヒーローに勝っていると思う要素は、『真』における先述の性的要素以外に、『アマゾンズ』や『BLACK SUN』で本領発揮しまくった、残虐描写を単なる飾りとしてではなく、『アマゾンズ』『BLACK SUN』のわかりやすいヒロイズムが通用しない作品世界においてーこれが仮面ライダーが持つ哀しみだ!ーと言うアイデンティティとして表現した事。

そう言った刺激がなければ、仮面ライダー文化は衰退してしまう。

『シン仮面ライダー』に期待するのは、ノスタルジーを超越した目新しさ、刺激。

今更、初代を模倣されるだけでは、食傷を通り過ぎてお腹を壊す。

45周年以降、リメイク、リメイク、アーンドリメイクと言う、過去作の刷新ばかりが顕著だったが、『アマゾンズ』『BLACK SUN』以外にもライダーマン、Xライダー、ストロンガー、スカイ、スーパー1、ZXのリメイクを映像作品で見てみたい。

現行のTVライダー(今はギーツ)の制作発表で驚きを提供しつつ、リメイク作でハイターゲット層を取り込むと言うビジネススキームが、もうそろそろ確立されそうな印象だが、純粋に『シン』の公開を終えた後「仮面ライダー、これからどうなるんやろ」と言う漠たる不安がある。

特別な根拠がある訳ではないが、『シン』公開以降、「ライダーバブル」が弾けるかそれとも更なる経済効果を生み出す「ゴールドライダー」が発生するか、そのどちらかに分かれる気がしてならない。

しかし、今作の前日譚と呼ぶべき”萬”画
『真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE-』ynjn.jp


この連載が『シン』公開後も継続するのであれば、主役の「緑川一郎」の物語がまだまだ展開される。
何せ『シン』における「0号」ライダーが、あの緑川博士の息子と言う往年のファンのみならずライダーファンにはめちゃくちゃ熱い設定。そこから読み取れるのは、
石ノ森章太郎氏に対する2000%のリスペクト精神。
ロボット刑事(K)がSHOCKERの幹部として登場するサプライズは、マジでうれしかった。

あ、そう言えば今回、「滝」って登場するんすかね?
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dic.pixiv.net

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あと、立花のおやっさんも出てくるのか…。
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また公開日までに更新します。


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俺は本郷猛。
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俺が本郷猛!!
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俺も本郷猛。